命を授かった子どもは、お腹の中でお母さんを感じているそうです。
それはへその緒で母子がつながっているからです。
このへその緒は、お母さんから栄養をもらうだけでなく、お母さんの優しい声や怒った声や笑った声や、悲しい心やうれしい心など色々な心が伝わるのだそうです。
これはお母さんがいつも「困った困った」と言っているのをお腹の中で聞いていた水子さんの話です。
「お母さん、ぼくいらない子なの?
どこかへ行った方がいいの?
お母さんはぼくがいると困るの?
ぼくはお母さんが大好きだけど、
お母さんはぼくのこと嫌いなの?
ぼくはお母さんに会いたいのに、
お母さんは会いたくないの?」
この子の様にお母さんから愛情をもらえない子は、自分の存在を否定し、いなくなった方がいいと思い、生まれてくることが出来なくなります。
命を授かるということは、お腹の中にいるということです。
そしてお腹の中でへその緒を通して聞いて感じているということです。
「困った困った」は母親の勝手な言い分です。
お腹の中の子には何の罪もありません。
お腹の中の子はお母さんと共に生きています。
「あなたのことを一番大切に思っているよ」
お母さんのこんな心にお腹の中の子どもは安心するのだそうです。
へその緒でつながった母と子の絆は、何よりも強く深いのです。