父親の姿とは

「お父さんに暴力を受けています」 小学4年生の女の子が虐待の末に死亡。

「躾だった。虐待は一切ない」 義理の父親による8歳息子への虐待事件。

「父親から殺すと言われ続けていた」 21歳の女が父親と見られる男性を殺害。

 

父親の存在って何だろうか。

父親なんていないほうがいい、そんな答えが返ってきそうな世の中です。

 

今から15年ほど前です。

私の娘は、高校3年の秋頃から不登校になり、朝、布団から起きることが出来なくなりました。

また、シャワーの時間が長くなり、手を頻繁に洗うようにもなりました。

時には大きな声で悪態をつき、暴れ、物を壊すこともありました。

 

そんな娘の苦しんでいる姿を見ても、私は全て母親任せでした。

それは、父親は外で仕事を頑張っていればそれでよいと思っていたからです。

娘のことで妻が不思議心霊親神様に相談させていただいていたのは、知ってはいてもこれも妻に任せっきりでした。

 

ある時、妻からこんなことを不思議心霊親神様から教えてもらったと話がありました。

それは、

「この娘は誰の子ですか?」

「夫婦2人でこの娘を救わなくて、誰が救うのですか?」

ということでした。

 

私はハッとしました。

今まで逃げてきた自分に憤りを感じました。

 

そこから私は妻と2人で娘のために不思議心霊親神様にお聞きしながら、何とか良くなるようにしていこうと心に決めました。

 

不思議心霊親神様から

 

「娘にもっと真剣な心、優しい温かい心を向けるように」

 

「父親は父親らしく、筋が間違っていた時にははっきりと物を言う。態度が目に余る時は毅然とした態度で娘を叱る」

 

と教えていただきました。

 

娘が統合失調症と診断され、精神病院に入院した時、不思議心霊親神様から

 

「一家の大黒柱として我が子にもっともっと優しい愛情をかけ、家族が一丸となって助かって欲しいという優しい心が向けられるように音頭をとる」

 

「娘さんの事を真心で思い、その子のためと思ったら可哀想と思うだけでなく厳しい態度も必要。その後は大きな心で包み込んであげる」

 

と教えていただきました。

 

不思議心霊親神様から教えていただいた事を心がけていたら、娘は薄皮を剥ぐように少しずつよくなっていきました。

人と会うことが出来なかった娘は、仕事が出来るようになり、さらには、伴侶にもめぐり逢うことができました。

今は、毎日元気に楽しく過ごしています。

 

元気な娘に戻るまでには長い年月がかかりました。

この間、娘も私達も何度もくじけそうになりましたが、そのたびに不思議心霊親神様に一つ一つ教えをいただいてここまでにしてもらいました。

 

助けていただいたのは娘ばかりではありません。

「父親として」大切なこと、本当の「父親の姿」を教えてもらいました。

不思議心霊親神様には感謝してもしきれません。

本当にありがとうございました。

 

子どもが小さい時は、「お風呂にいっしょに入る」「休日はいっしょに遊ぶ」この2つのことができていればよい。

中学生からは、「聞かれたことに答える」このことができていればよい。

これがよい父親の条件と思っていました。

娘の病気がなかったら私は自分をよい父親と思っていたと思います。

 

「子どもに心を向ける」

「毅然とした態度で子どもを叱り、正しいことを伝える」

「一家の大黒柱なので、家族をまとめて舵取りをする」

これが不思議心霊親神様に教えていただいた「父親の姿」です。

 

まだまだこの姿になるには長い道のりですが、いつもこのことを座右の銘として精進していきたいと思います。

 

(60代 男性)