お彼岸は日本独自のもので春と秋にあります。「春分の日」と「秋分の日」を中日として前後7日間をお彼岸といいます。「春分」「秋分」の日には、太陽が真東から昇り、真西に沈みます。この時、沈みゆく夕陽に向かってご先祖様が極楽浄土へと生まれかわれるよう願いを込めて祈りを捧げたのが「彼岸」のはじまりと伝えられております。またあの世ともっとも近くなる日であるとも言われています。
ご先祖様に想いが通じやすい彼岸の間に先祖のお墓参りに行きましょう。なかなか忙しく普段からお墓参りに行くことは難しいですが、彼岸の期間(七日間)はご先祖様の供養を行い、感謝を伝える期間であります。ご先祖さまのおかげで今の自分がいるという感謝の心でお墓を綺麗にして、お花、お水、お線香をお供えしましょう
お彼岸のお中日にお寺の墓地を見ますと、一軒一軒に綺麗なお花が供えられ、全体を見渡せば沢山のお花で、とても綺麗でどこかあたたかい、優しい気持ちになります。ご先祖様方も、同じようにあたたかい気持ちで喜んでいると思います。自然の中で生かされている事にもっと心を向け感謝すること、少しでも世の中のお役に立てる人になれるよう、精進してお彼岸を過ごしていただきたいものです。
*春の彼岸がぼた餅、秋の彼岸がおはぎをお供えします。これは、牡丹は春の花だから「牡丹餅」、萩は秋の花だから「萩の餅」です。
*春分の日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」趣旨の祝日。
秋分の日は、「先祖を敬い、故人を偲ぶ」趣旨の祝日。