逆さの理とは、親は子供に毅然として、子供の間違いに気付いたならば教えなければいけない。 子供に気を遣って、おどおどしている親にはなってはいけない。 なぜならば、両親がいたから今の自分がいるからです。 親の意見となすびの花には無駄はないと言われます。 子供の前で親が小さくなり、正しいことも諭せない親は、いずれ子供に泣かされます。...
どんなに可愛い子供でも、子供は親亡き後をひとりで生きるものです。 親亡き後の子供の行く手にどんな波風が起こるか、誰も予測できない。 その時、子供が自分の判断、自分の力で、その波風の中をしっかりと生きていけるだけの心身の力と知恵をつけておいてやる事が、本当の意味での親の愛情であり、責任である。...
長い人生にはどんなに避けようとしても、どうしても避けられない様々な問題や苦難があります。 それをどう受け止め、どう処理していくか、それは全て自分の問題です。 親でも代わってやるわけにはいかないという事です。 たとえどんなに嫌な事でも、それをあるがままの事実として、あるがままに受け止め、じっと耐えていかなければならぬ場合がいっぱいある。...
先祖代々夫がいて、自分がいて、その上に親がいます。 その上には先祖がいて、天の親がいて、全て一本の道でつながっているのが先祖代々といいます。 これが出来なければ子孫は絶えてしまいます。...
身を美しくと書いて躾と言います。 躾をする人の身がなければ躾はできません。 おまんじゅうに例えたら、あんこが無いのと同じで、中身が空っぽです。 子供に教えていくのが親ですが、その親の中身が空っぽでは教えようがありません。 親が空っぽでは、子供も空っぽなのです。
鬼と言われるような強欲な人でも自分の子供には弱いものです。 この世の中で親ほど子供に弱いものはありません。 親不孝は弱い者いじめということになります。 弱い者をいじめるような人間に、大者はおりません。 親不孝は全部小者です。...
あの世まで行かなくても地獄、極楽はこの世にあります。 あなたやご家族の住んでいらっしゃるお宅がこの世の極楽だったり、地獄だったりするのです。 家族の一人が赤い顔をして腹を立てたら「赤鬼」 青い顔して心配したら「青鬼」 さっそく地獄です。 家族の一人が面白いことを言って皆を笑わせます。 腹を抱えて笑う人達は幸せいっぱい極楽です。...
「親」と言う字は「木の上に立って見る」と書きます。 「木の上に立って口を出す」とは書いてありません。 子供のすることに何でも口を出し、親の考えを押し付けてしまう。 それは親の役目ではないのです。 子供のことを良く見て、口を出す時とそうでない時をきちんと見極められる親でなければ、子供は伸び伸びと育ちません。...